ニキビの漢方的治療

ニキビの漢方的(中医学)解釈

漢方では皮膚は肺の一部と考えます。そのため顔全体にニキビがある場合は肺(漢方的)の問題を考えます。またニキビの発症は通常より皮脂の分泌が多い場合に起こります。これは元をただせば身体の脂肪代謝と深く結びついており、身体に余分な脂が存在することを漢方では痰濁といいます。これを生じる大元は脾(漢方の脾=胃腸)であると考えます。また化膿し膿んでるものは熱毒と考え、黒くなっているものはお血(血行障害)の結果生じると考えます。実際のニキビはこれらの要因が複合しているため。何種類かの漢方薬を組み合わせる形で用いないと効果が出無い場合が多いのです。またニキビは好発する場所によってもその原因は異なると漢方では考えています。

漢方的ニキビタイプ分類

1肺熱血熱タイプ
顔面全体に紅色丘疹、口が渇く、頭が痒くなりやすい、風邪を引くと鼻水や痰がすぐ黄色くなるなどの症状
代表処方:清上防風湯

2脾虚生痰タイプ
疲れやすい、胃腸が弱い割りに良く食べる。自分の胃腸の能力以上に胃腸を使うタイプ。軟便傾向、風邪で無いのに痰が出やすいなどの症状、顔面色白い、舌苔白膩苔
代表処方:ヨクイニン製剤

3脾胃湿熱
過食、甘いもの、コッテリしたもの、アルコール類を良く摂ることによって生じる。赤く腫れているものが多い、舌苔黄膩苔
代表処方:茵ちん蒿湯

4熱毒
年齢的に代謝が盛んである上に、3のような症状と衛生的な問題等が絡んでいる。舌苔黄苔
代表処方:黄連解毒湯

5お血
黒ニキビの原因、血行障害、衛生的な問題とも絡む
代表処方:桂枝茯苓丸加ヨクイニン

6便秘
1〜4の要因に付加する要因。原因は様々野菜不足、高脂肪食、ストレスなどが関係する。
代表処方:麻子仁丸

7気血両虚(血虚)
おでこにできる小粒のもので生理とも関連する。まったく赤くならないもの。発散する力のないもの。
代表処方:十全大補湯