漢方と自律神経免疫療法
自律神経免疫療法とは・・・簡単に言うと自律神経の乱れによって起こる疾患に対しその部位と自律神経の状態に合わせ井穴と呼ばれるツボを刺激して自律神経を正常化し治療                  する方法です。

自律神経免疫療法はと漢方薬の治療がどういう関係があるのか?

その1
漢方の理論はとても複雑ですが、自律神経免疫療法の基本は交感神経と副交感神経のバランスです。この2つのバランスの乱れで疾患が生じると考えるのです。そのためこの理論を漢方に当てはめると漢方の複雑な理論がとてもわかりやすくなるのです。例えば苦い味や酸っぱい味のものは自律神経免疫療法では毒であると考えます。このような味のものを取ると捨てる反応が出ます。その捨てる反応を行っているのが副交感神経なのです。つまり酸っぱいものや苦いものをとると副交感神経の機能亢進(リラックス状態)が起こるのです。漢方ではイライラや不眠などの緊張状態は肝臓と心臓(漢方医学での)に問題があると考えます。このような状態のとき欲しくなる味が酸っぱいものや苦い味のものだと言われています。つまり漢方でいう肝臓と心臓の問題は大雑把に言えば交感神経の機能亢進によるものなのです。だからこの状態から脱するためには副交感神経の働きを活発にする必要がある。そのときに酸っぱいものや苦いものの排出反応を利用して交感神経から副交感神経にスイッチさせる。これが生理学(自律神経免疫療法理論)で解釈できる漢方理論の一端なのです。

その2
自律神経免疫療法で使われるツボは井穴と言います。この井穴は経絡の一番端のツボですが、それぞれのツボはそれぞれの臓器につながっています。そのため井穴を刺激するとそれぞれの臓器も刺激されます。具体的にどのようなことが起こるのかと言えば、特定の臓器の血流量が増えるのです。これが何を意味するのか?特定の臓器を治す目的で薬を服用した後その目的とする臓器と関連する井穴を刺激するとその臓器にいく血流量が増えるため、特定の臓器に薬が届きやすくなる。最新の医学でまだ研究段階のDDS(ドラッグデリバリーシステム)が可能となるのです。これによって薬の効果はさらに高まるのです。

その3
がん治療に見る自律神経免疫療法と漢方薬の役割
自律神経免疫療法が注目されるようになった一番の要因はがん治療に有効であるということが臨床結果だけでなく基礎医学的に証明されたことだと思います。がん患者の方の特徴としてリンパ球の比率ががんでない方と比べると圧倒的に低いということです。自律神経免疫療法はこの比率を変えるのに有効な治療法なのです。しかしリンパ球に比率が上がっても、リンパ球数そのものが少なければ効果は上がりません。リンパ球は白血球数のひとつなので白血球数が増えないとリンパ球も増えてきません。自律神経免疫療法は白血球数を増やす力はそれほど強くありません。しかしある種の漢方薬を用いればかなりの確立で白血球数が増えてくることが確認されているのです。
つまり漢方と自律神経免疫療法の組み合わせはリンパ球数とリンパ球比率を上げる相性の良い組み合わせなのです。