漢方から見た無月経(無排卵)と生理不順の原因
無月経の漢方的原因
血虚
無月経は生理が来ないことです。これを漢方的に解釈すると、生理(出血)を起こすだけの血が無いという言う風に考えます。これを漢方では血虚と言います。そのため治療原則は補血(血を増やす)と言うことを考えます。ただしこの血を増やすというのは単に鉄分を補うということではありません。漢方の補血(血を増やす)は女性ホルモンのバランスを整える概念を含んでいるのです。
お血
途中で出すべき血の流れが悪くなって(おけつ)血が出てこないという風に考えます。そのため治療原則は血液の流れを良くする(活血)ということになります。実際にはこの概念の中にも女性ホルモンのバランスを整える概念を含んでいると私は感あえています。
腎虚
簡単にいうと老化です。所謂更年期→閉経は老化することによって起こります。この老化と深く関わっているのが漢方では腎と考えます。この腎精(腎の生殖能力)が不足すると生理が来なくなると考えるのです。そのため治療原則は補腎(生殖機能)のアップを目的とした漢方を用います。ただし実際にはこのタイプの方は非常に少ない気がします。
無排卵の漢方的原因
血虚
排卵が起こら無いのは、卵が十分に育っていないからと考えます。卵が育つためには十分な栄養が必要です。身体の中を栄養しているのは血液です。そのため血液が十分無いから排卵が起こらないと考えるのです。そのため治療原則は補血です。
お血
流れが悪くて卵を運ぶことができないという風に考えます。そのため治療原則は血液の流れを良くする(活血)ということになります。実際にはこの概念の中にも女性ホルモンのバランスを整える概念を含んでいると私は感あえています。
月経不順の漢方的原因
血虚(生理が遅れがち)38日より遅い
生理(出血)を起こすだけの血が不足しているという風に考えます。通常の方に比べ生理を生じさせるための十分な血が溜まるのに時間がかかるため、生理の周期が遅くなると考えるのです。これを漢方では血虚と言います。そのため治療原則は補血(血を増やす)と言うことを考えます。ただしこの血を増やすというのは単に鉄分を補うということではありません。漢方の補血(血を増やす)は女性ホルモンのバランスを整える概念を含んでいるのです。
気虚(生理が早く来る)25日より早い
生理が一定のリズムで起こるのは生理が早めに来ないように気の力止めているからと考えます。そのためこの気の力が低下(気虚)すると止める力が無くなり、生理が早く来てしまうと考えるのです。そのため治療原則としては気を補う(補気)ことを考えます。
肝気鬱結(生理の周期が一定しない)
生理の周期は肝の疏泄機能(調整機能)によって一定に保たれていると考えています。そのためこの肝の気の流れが滞る(肝気鬱結)と疏泄機能が低下し、生理周期を一定に保てなくなると考えます。そのため治療原則は疏肝理気(気のめぐりを良くし自律神経を調整する)を行います。