ガンと健康食品
基本的なスタンスとして
健康食品だけの服用でガンが良くなるとは私は考えていません。しかし健康食品というものがまったく意味が無いか?といわれればそうでもないと思います。それはガンの発生が些細な良くない生活習慣などの積み重ねによってリカバーできなくなった状態と考えているからです。詳しくは漢方薬局ハーブスのガンに対する考え方を参照してください。
Q:健康食品はたくさん飲めば飲むほど良く効くのか?
A:何にでも適量が存在します。健康食品と呼ばれるものは漢方で言えば生薬と言われるものを原材料にしていることがほとんどです。そのため当然一定量を超えれば副作用といわれるものがおきてもおかしくは無いのです。
Q:健康食品はたくさんの種類を飲んだ方が良いのか?
A:健康食品の原材料となる生薬にはそれぞれの効能があります。それを数種類組み合わせればそれだけの効果が出るかといえばそうではありません。単純な足し算ではないのです。
むしろよっぽどうまくやらないと逆に効能を相殺する方向に向かわせます。薬局に来ていただければよい組み合わせを探すことは出来ますが・・・ただし当薬局には下記の健康食品はほとんど置いておりません。
Q:健康食品は高いものがいいのか?
A:正直言い値の世界なので必ずしもそうとはいえません。ただ高いメーカーの方が治験に近いことをやっていてデーターを出している場合が多いのでその分が上乗せになっていることがあります。それは会社のスタンスとしては信用できるとは思います。
ガン治療に用いられる健康食品
ガン治療に用いられる健康食品は大きく3つに分類することができるとおもいます。
1つはガン細胞に直接作用するタイプ、もう一つは身体の免疫力を上げるタイプです。3つめはその両方を有するものです。
さらに分類するとつぎのようになります。
ガンに直接作用するタイプ
サメ軟骨(ガン細胞に栄養を与えないようにし、餓死させる)or(兵糧攻め)
サメの軟骨にも色々なタイプがありますが、その働きの中心となるのが血管新生(ガン細胞が栄養を得るためにあたらしい血管をつくること)を抑制することで、ガンを萎縮させ、転移・再発を防ぐというものです。
この働きが確認されているのが液体タイプのサメ軟骨です。これは従来のパウダータイプより7mlと少量で良くなまぐささもなく、パウダータイプのような胃腸症状もでません。
SOD食品(活性酸素から遺伝子を守り、ガン細胞をつくらせないようにする。)
活性酸素は体内で作られ、通常は身体の中に入ってきた外敵(異物)を殺すはたらきをになっています。若いうちはこの活性酸素が余分に出来てもこれを処理するSODという酵素が体内で作られているのですが、これが歳をとるとだんだん作られる数が減ってきて、余分に出来た活性酸素を処理できなくなるのです。そうするとこの未処理の活性酸素は細胞の遺伝子に傷をつけてしまうのです。この特定の遺伝子の傷がガン細胞を作り出すのです。SOD食品とは年齢とともに減ってくるSODの変わりに活性酸素を処理してくれるものです。
CPL(ガン細胞を自殺させることでガン細胞を減少させる。)
一般的にひとの身体60兆もの細胞から出来ているといわれていますが、それぞれの細胞は50〜60回分裂を行なうと自殺してゆきます。(寿命)そして1日では約3000億個もの細胞が自殺(アポトーシス)しているのです。これによって体内の細胞は入れ替わっているのです。この自殺は細胞がうまれた時からプログラムされているのです。
ところが細胞の中には何回分裂しても自殺しないものがあります。その1つがガンなのです。CPLは環状重合乳酸といわれる物質ですが、その働きはプログラムからはずれた通常何回分裂しても自殺しないガン細胞を自殺させる作用があるのです。
現在様々な健康食品がありますが、それぞれその作用する部位やその働きは異なっています。色々な情報がいきかうなかでその人の状態にあったものを選択することが最も大切だと思います。
アガリクス
この生薬の特徴は他のキノコ類は固形ガンにしか作用しないのに対して腹水ガン(腹腔にガン細胞がばらばらに浮遊している。)にも有効であるということです。
成分的な特徴はキノコ類に共通するβ−D−グルカン以外に他のキノコではほとんど抗腫瘍効果を示さないα−グルカン、β−ガラクトグリカン、核酸などからも抗腫瘍効果がみられることと、ガン細胞増殖を直接抑えるステロイド類が含まれていることです。
これらのことからアガリクスは比較的広範囲のガンに対応できるものと考えられます。
霊芝
霊芝は中国では古来より神薬、仙薬、上薬として珍重されてきました。古くから様々な効能が伝承されてきましたが漢方でいう五臓の中で腎(主に泌尿・生殖器系、ホルモン系)・脾(胃腸、消化器系)の働きを高めるとされています。
この生薬は制ガン作用のあるテルペノイドと免疫賦活作用のあるβ−D−グルカンを中心とすると多糖類を豊富に含んでいることとゲルマニウムの含量が高いので痛みの緩和が期待できるということです。その他に臨床の場では利尿効果があるのでガンの胸水、腹水、むくみ、水腫などにも使われます。
冬虫夏草
冬虫夏草はコウモリガ科の幼虫にフユムシナツクサタケが寄生し子実体を形成したものです。冬虫夏草は中国でもかなり貴重な生薬です。その効能は滋補肺陰、益腎陽、補虚といわれています。つまり腎と肺を強化する力が強いので、肺ガンや腎臓ガンを中心に使われます。この生薬の制ガン作用はNK細胞の活性化やエフェクターT細胞を活性化する働きなどが確認されています。
腸内細菌正常化物質(乳酸菌・ビフィズス菌等)
メシマコブ
メシマコブはハラタケ目タバコウロコタケ科キコブタケ属に分類されるキノコです。韓国では医薬品の認可を受けています。その医薬品認可を受けているものは様々なメシマコブ菌株の中でもPL2、PL5といわれる抗がん活性の高いものです。メシマコブは免疫のキー的な存在であるマクロファージを活性化させる。またNK細胞の活性も高めるまたマウスを使った実験ではB細胞の抗体活性が129倍になったということです。しかしB細胞の活性化は直接がん治療には関わらないといわれています。しかしガンの3大治療と併用する場合、感染症の予防効果は期待できるだろうと思われます。あと成分的な問題は確立していないが、メシマコブには抗がん剤の副作用抑制効果や鎮痛効果などが報告されています。
田七人参
昔から中国では“金不換”(お金に変えられない位貴重な物の意)の貴重薬とされ、その名が知られるようになったのも比較的最近のことです。この生薬の大きな働きの一つは肝臓の細胞の再生を促進することです。肝硬変の特効薬として有名な片子こうの85%は田七人参であることからも肝臓ガンに対して有効と考えられます。また消化器系のガンにも有効であるという発表が日本東洋医学総会でなされました。その有効成分は現在研究段階です。また田七人参にはガンの痛みを緩和する止痛作用と、血液をさらさらにする活血作用と出血を防ぐ止血作用が同時に存在するのも大きな特徴といえるでしょう。
免疫ミルク
悪玉菌を退治する26種類の抗体成分をを含んだミルクです。これは初乳を授乳された赤ん坊は約半年間は病気をしないことにヒントを得て作られたものです。
この抗体成分を中心として免疫ミルクは腸内環境を正常化することにより免疫系を正常化することによって本来の自然治癒力を回復するものと考えられる。
抗癌剤や放射線治療で低下する免疫力を回復させる。この理由はガン患者死因の40%はガンそのものではなくガン毒素や抗癌剤、放射線治療で免疫力が低下し、普段なら感染しないような常在菌に感染する(日和見感染)で死亡する場合が多いのです。免疫ミルクはこの日和見感染よ防ぐ作用があるのです。そのほかににもリウマチ等のアレルギー疾患にも効果があります。
アラビノキシラン
玄米(米ぬか)に数%含まれている水溶性食物繊維(ヘミセルロース)を主な原料として製造されます。ヘミセルロースをな酵素を用いてもとに特殊キシロースとアラビノースを構成糖とするアラビノキシランが出来上がるのです。アラビノキシランの抗腫瘍効果はNK細胞の活性化とリンパ球の活性化が報告されています。
ガンへの直接作用と免疫賦活作用を併せ持つもの
プロポリス
中国では露峰房という生薬として古くから使われていました。
この生薬の制ガン作用はガン細胞の細胞分裂する前の準備期に作用しガン細胞を死滅させることと免疫力強化作用(マクロファージの機能活性化作用、インターフェロン誘導能
)ガン転移抑制作用などです。比較的広範囲のガンに対応できるものと考えられます。
タヒボ
タヒボは南米ブラジルのアマゾン川流域に生育するノウゼンカズラ科のタブベイア属のアベラネダエ種であり紫イペの一種です。これをタヒボと呼んでいますが、この主成分はフラノナフトキノンという成分でこれは樹皮に含まれるものです。この主成分の抗がん効果はアポトーシスの誘導、血管新生阻害、浸潤阻害とリンパ球の活性化、抗ウイルス効果です。それ以外に注目すべき点は、タヒボには鎮痛効果があり、ガン性疼痛を抑える働きが報告されています。またむくみや腹水などに対しても一定の効果が報告されています。
フコイダン
フコイダンはメカブ、コンブやもずくなどのぬるぬるとした部分に多く存在するフコースを主構成糖として硫酸やウロン酸が結びついた多糖体です。フコイダンの生理機能はさまざまなものが確認されていますが、抗腫瘍能に関して言えば、NK細胞の活性化、血管新生の阻害、アポトーシスの誘導などが報告されています。
カバノアナタケ(チャガ)
カバノアナタケ(チャガ)は白樺に寄生するサルノコシカケ科の茸の一種です。
チャガに対して漢方的解釈を加えるなら腎に特に良いものと考えられます。免疫的作用で言えば、マクロファージの活性化作用、サイトカインの産生能を高め、腫瘍転移を抑制する。腫瘍細胞増殖抑制作用、がん細胞のアポトーシス誘導、テロメアーゼ活性阻害などが報告されています。